初イラン

今回イランへ行ってみて色んな発見がありました。1)中東=アラブと考えていたらそこからして間違い。アラビア文字を使っているものの言葉はアラビア語ではなくファーシー語(発音はフランス語に似てるような、実際「ありがとう」は"merci"なんですよ!)。イランはもともとはイスラム教国家ではなく南ロシアから南下して来た人々からなるゾロアスター教の国(ペルシャ)で人種もアラブ人というよりは髪が黒い白人という感じです。1500年程前にイスラムの支配が始まって以来イスラム教が国教となったみたいです。
2)ここは先進国?!お隣のイラクアフガニスタンのイメージが強かったのですがイランは全く別世界です。輸入しているのはバナナくらいという程野菜・果物は自給自足率が高く、自動車産業もあるし、服は隣のトルコや中国からいくらでも入ってくるという具合。はっきりとした四季があり、一つの国の中に色んな気候地帯があり、山があちらこちらにあるイランは日本を大きくしたような国という印象です(だからアメリカが懸念するのかも)。ただ建物や設備、車はいずれもとても古く、それらは「趣がある」という域を超えています。。。

3)お習字好き。イランだけなのかアラブ全体に言える事なのか分かりませんが彼らは大のお習字好きです。
(現代版)(昔版)
このように至ところにコーランの一部や詩が飾られています。

これまで東洋と西洋という分類の中生きてきたのでイランはとても新鮮でした。そして何故そこまでアメリカが彼らを恐れるのかも何となく分かりました。イランは中東の先進国で、資源に豊かな国なので経済制裁も効き目がない(整形手術なんかも発達してるし心臓病に関しては中東一の病院を持っています)。ブランド品こそないけれどペルシャ絨毯など贅沢品はいくらでもある。他国への行き来が制限されているくらいで、イランの人々はおいしいものを食べ、好きなものを着、キレイな自然に囲まれて生活しています。